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⇒@第五話


「誰だ貴様は」
 
 低い凄みのある声でそう言われたザックスは、予想したよりセフィロスが恐い感じだったので一瞬躊躇ったものの、すぐに「俺サマだ!」とベタな返答を返した。あまりにベタな返答すぎて泣きたくなったのはクラウドだけではあるまい。
 
 ※此処より先は、ハイビジョンにてお送りいたします※
 <副音声>
 
「クク、俺サマだと?馬鹿馬鹿しい」
「何だと!」
 
 (ザックス、歯軋りをする)
 
「まあ良い。その俺様がこの俺様様に何用だ?そっちの奴隷は俺の奴隷だが、何故お前と共に居る?」
「クラウドは俺様の友達だからだ!」
「友達?それはさぞかし不味いな」
「なにおう!友達は上手いぞ」
「いや、奴隷は上手いが友達は不味い」
「何でだよ」
「美味く食べることができんからな、クク」
「友達だって美味く食えるぜ!」
「じゃあ食ってみろ」
「よーし!頂きます!」
 
 ガバッ!
 
 (ザックス、クラウドを襲う)
 
 バチン!
 
 (クラウド、ザックスを平手打ち)
 
「いでーっ!」
「何抱きついてんだよ!馬鹿ザックス!」
「だって食えって…」
「乗せられてんなよ!」
 
 <副音声ここまで>
 
 まんまとセフィロスのペースに嵌ったザックスは、クラウドのスペシャルパンチを喰らってようやく目を覚ました。危うく薔薇族になるところである、危ない危ない。
 
 ヒマワリ属であるザックスは自分を取り戻し、再度くるりとセフィロスを振り返ると、今度はマトモに「どうしちまったんだよ」と口にした。
 しかし当然、セフィロスからの回答はない。
 
「どうやらホントにオカしくなっちまったみたいだな、あいつは」
「だから言ったじゃん」
「こりゃ早いところリモコンを…」
 
 ザックスとクラウドはチラリと机の上のリモコンを見やった。そして一度目配せをすると、一ニの三、で、一目散に机までを走る。その距離およそ5メートル、短距離走にさえならないほどの超短距離走である。
 
 ダダダッと駆けて机の上のリモコンを手にしたザックスは、そのリモコンのどこをどうすればどうなるということを一切合切知らないままに、とにかくグルグルダイヤルをグルグルグルリンと回した。
 学校でクラウドに聞いたところによると、このグルグルダイヤルをグルグルしたところ変化が起こったという事だったから、きっとこれが鍵だろうと思ったのだ。
 
 そしてそのザックスの狙いは――当たっていた。
 

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