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⇒@第四話


 
 授業がすべて終わって帰宅したクラウドは、掃除用に買ってきたボックス収容箱を組み立ててそこにセフィロスの物を入れることにした。
 今のところセフィロスの持ち物は少ないから入れるものも殆ど無い。まあクラウドが買った衣類の一部くらいである。
 
「それから俺のものも捨てないと……」
 
 そういえば越してきてからそのまんまのものが幾つかある。結局使わないのだからどうせなら捨ててしまえば良いのだ、そうすればスペースは広くなるし自分もすっきりするし一石二鳥だ。
 
「よし、まずは……」
「クラウド」
 
 ふとそう呼ばれて、クラウドは背後を振り返る。
 するとそこにはセフィロスがいつも通りの表情で立っていた。
 
「俺も何か手伝おう」
「え、良いの?」
「ああ、何か役に立てるか」
 
 セフィロスのその言葉にクラウドはちょっと笑うと、じゃあ、と部屋を見回す。せっかくセフィロスと"一緒に"掃除をするのだから、セフィロスにも何かやりがいがあるような事をお願いしたいと思う。まあ掃除ごときでやりがいというのもオカシイのかもしれないけれど、日中にザックスに気付かされたように"それが普通"と考えた方が何倍も良い。
 つまり、セフィロスは座っているだけで良いよ、というのではなく、一緒にやろう、というように。
 
「ええっと…じゃあさ、そこにあるダンボールをどうにかしたいから、お願いしても良いかな?」
 
 クラウドはチラと部屋の隅にであるドデかいダンボールを見遣ると、あれだよ、と指を指す。そのダンボールとは紛れもなくセフィロスが運ばれてきたダンボールで、本来ならば捨ててはいけないのかもしれないが、組み立てたままにしておくわけにもいかない代物である。
 
「あれか。捨てれば良いか?」
「えっと…どうしようかな。本当は多分捨てちゃいけないんだ…と思うんだよね。でもこのままじゃ部屋が狭いだろうし…」
「だったらシドに相談して外にでも置かせてもらったらどうだ。捨てなければ良いんだろう?」
 
 間髪いれずに返ってきたその言葉に、クラウドははっきり言ってビックリした。そうか、その手があったか、なんて思ったくらい考えの中に無かった発想である。
 しかし思えばそれが一番良い方法かもしれない。
 
「じゃあ、それお願いしても良い?」
「ああ」
 
 セフィロスは早速というようにドデカイダンボールに手をつけると、中に残っていた物体を取り出した。そうして、持ち運びできるくらいのサイズに折りたたむ。
 クラウドやザックスでさえ少しは手こずったあのダンボールをひょいひょいという具合に料理してしまったセフィロスは、それでも表情一つ変えはしなかった。それはその作業がセフィロスにとっていかに簡単かを意味している。
 
 その一部始終を思わずじっと見てしまったクラウドは、セフィロスからの呼びかけによって自分の手が止まってしまっていたことに気付かされた。
 

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