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⇒@第四話


 クラウドは学生である。
 という事は勿論学校に行かなければならない。
 学業は学生の本分……誰が言い始めたのか知らんがとにかくその言葉通りなわけで。
 
「じゃあ俺行って来るから!外に出る時はシドに言ってね!」
 
 愛の巣を去る夫が如くそう言い放ったクラウドに、妻というにはデカすぎるセフィロスが頷く。
 
「ああ、分かった」
 
 セフィロスはいかにも真面目そうにそう言い、それはいかにもちゃんとして見えたが、クラウドはどうにもこうにも不安に思えて仕方なかった。
 だから、通学の途中でもどうもそわそわしてしまう。
 
「大丈夫かなあ」
 
 はあ、と溜息一つ。
 学校に向かう電車の中でクラウドは窓の外を心配そうに眺めるのだった。
 
 
 
 ミッドガルインターナショナルスクール。
 それがクラウドの通う学校である。
 
 広い校舎にはハイテク技術が盛り込められておりドアは1つ1つカード認証式になっている。生徒情報の入ったICチップがカードに埋め込まれておりそれが学生証になっているのだが、これを失くすとドアの一つも潜れない上に再発行手数料が5000ギルもかかる。ホントにやめて欲しい。
 
 生徒証をかざしてドアを潜り抜け、自分の受ける授業の教室までを辿ったクラウドは、そこでザックスの姿を見付け声をかけた。
 
「おはようザックス」
「お、クラウド」
 
 パッと顔を明るくさせたザックスは、今まで熱中していた漫画雑誌をバサッと机に放る。そうしてクラウドに隣の席を勧めながら、他愛無い世間話などをし始めた。
 
「今日はちゃんと出席か。関心関心」
「そんなにサボってられないよ」
 
 クラウドは少しムクれてそんなふうに言うと、ザックスは学校好きだから良いよなあ、などと続ける。まあ"学校好き"というのはいささか間違いなのだが、ある意味ではそれは正しいのかもしれないという感じだ。というのもザックスには最近お気に入りの女の子がいたのである。名前はエアリスと言って、天然っぽい雰囲気の女の子だ。
 
「今年のミスMISはどうなるんかな。俺はエアリスに一票だけど」
「そりゃザックスはね。だけどティファもやっぱスゴいんじゃない」
「あー二人とも可愛いからなあ」
 
 にまにましてそう語ったザックスは、ああでもないこうでもないと「ミスMIS」についてを熱く語り続ける。
 

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