∈ @HOUSE! ∋
⇒@第三話
帰宅をすると、人の家だというのにザックスが勝手に上がり込んでいてクラウドは相当驚いたものである。
何でも鍵が開きっぱなしだったとか言うのだ。思わずギョッとしたクラウドだが、見た感じ危ない雰囲気は無い。つまり空き巣に入られたとかいう形跡は無いという事だ。まあ強いて言うならザックスがそれだろうか。
「大丈夫だって!こんなボロアパートに空き巣なんて来ないって」
「まあそうだけど…」
「大体盗まれる物無いじゃん」
「うっ!」
確かに。
「それよりお前、今日サボりだったろ?ほらノート!」
空き巣まがいのザックスは、朗らかに笑いながらクラウドにノートを手渡す。クラウドは今更ながら今日の勉強が抜けることに気付き、そんなザックスの気遣いに感謝した。
ザックスのノートは、落書き:80%、内容:20%である。
これは以前風邪をひいてノートを借りた時に発覚したもので、未だそれは変わっていない。ほぼ意味ないノートな気がするけれど、まあ何も無いよりかはマシだろうし、実はなにげにその落書きが面白かったりするからまあ良いやというトコロだ。
「ありがと」
「いえいえ」
礼を言うと、ザックスはそんなふうに返してくる。そして、それより、と興味津々な様子で話を切り出した。
それは今日のクラウドの行動―――――つまり買い物についてである。
「で?着るモン買ってきたんだろ?どうよ」
「ああ、まあ」
どうよ?も何もない。
単にそれだけである。
金も無いから適当にデカイサイズの服を買ってきただけだし、それも特価セール品3枚1500円のロンTである。加えてジーンズを1本(わけあり特価)、トランクスを1セット(嬉しい3枚セット)、靴下は百円均一でスニーカーはディスカウントである。
コンだけ揃えたんだ、文句あるか!という気持ちだ。
「どれどれ」
ザックスは幾つかの袋をゴソゴソとやり始めると、おばちゃんの如く「こりゃセンスがいかん」だとか「地味すぎ」だとか言い始めたが、クラウドはそれをサクッと無視した。これがかの有名な"聞かザル"というやつである。
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