∈「S−CLUB」∋
⇒何しろ頑張ってるから


 当のクラウドは、ここ最近用事が多いし仕事もあるから一日で済まそうよ、などと言う。これがもしルーファウスの言うように皆でやる催し物だったら一日の間で済むのだが、個々にやるとなると、あまりにも時間が窮屈だった。何せこの三人、こう言い張るのである。
「俺は絶対、丸一日クラウド貸切だし!」
「何を言ってる。俺こそ貸切だ、ザクにはそれほど時間は必要ないだろう」
「はあ!?何言っちゃってるわけ?俺だけでしょ、必要なの」
「二人とも、落ち着け。残念だがそれは私のための時間であって二人には与えられない時間だ。傷つかぬうちに諦めた方が良い」
「何だと?ヴィン、それは少しうぬぼれすぎだぞ」
「そうだろうか。私はそれだと信じて疑わないのだが。というよりむしろ…そうとしか思えんが?」
「ちょお!待てって!本当に勘弁!あんたらには必要ないから!マジに!」
「だからザク、お前は無理だ」
「はあ!?俺以外、無いし」
「いや、それは違う。私こそがその時間に相応しい」
「バカじゃないか?それは俺に決まってるだろうが」
「はいはいはい。馬鹿は二人だけで結構。俺に決まりだな」
「だからザク!お前は…」
「何言ってるんだ、だから…」
「何べん言わせるんだよ…」
 (※以下略)
 ―――――――――というように、この三人、本当に拉致があかない。
 正に争奪。争奪戦なのだ。争奪戦以外にありえない。
 とにかく自分は丸一日絶対に欲しいと言い張る人たちだったので、クラウドの日程からしてこれはどうも、一人しかお祝いができないということになる。
 しかしその場合、一体誰が?――――――これはかなり大問題である。

 

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