∈「S−CLUB」∋
⇒何しろ頑張ってるから


 最近、クラウドは頑張っていた。
 頑張っていたから、勿論、売上も上がる。
 売上が上がるとクラウドも嬉しいが、オーナーも嬉しい。クラウドが嬉しいと、皆も嬉しい。だから最近のS−CLUBはちょっぴり明るかった。
 更新の時期がきて、やはりセフィロスがナンバーワンを継続する。
 そしてヴィンセントもナンバーツーを継続する。
 ザックスはやっぱり苦渋の中堅を守り、クラウドは相も変わらず最下位だった。
 しかしその構成が変わらなくても、金額の上では色んな変動がある。まずクラウドは格段に売上を上げることに成功したし、そういうクラウドがそれでも最下位というならば、その上を行く三人もまた、以前より腕をあげているということになる。
 だからオーナーは、順位に変動がなくとも内容的に満足だった。
「クラウド、先月は頑張ったな」
 そういう言葉を貰って、クラウドは思わず笑みをこぼす。
「はい!ありがとうございます!!」
「クラウドは良く頑張った。やはりこれは祝いの一つもしたいもんだな。どうだ、一つ此処は何か催してみるか?」
 そう提案したルーファウスに、セフィロスを始め三人が肯定をした。それも良い、と。
 だからそれは、全員一致で決まった、クラウドのお祝いだった。
 
 
 
 さて、ではどんな催し物を?
 そういう話になって、オーナー+ホスト軍団は考えを巡らせた。まあいつもだったらどこかに食事でも、とか、パーティもどきでも、という話になるのだが、それではいつも通りでつまらないというふうになる。何かもっと斬新的な催し物は無いものか?
 そんなふうに悩んでいたところに、ヴィンセントがこんな提案をした。
「いつもと違う、という意味では、個々にクラウドを祝うのも良いかもしれないな」
 クラウドを祝うのだから、何も全員いなくても良い。そういう理屈でいけばそれはアリだった。しかし催し物、とはちょっと違う。
 しかしその提案にのった人物が訳二名いる。
「お、良いね!俺、それ賛成〜!クラウドと二人っきりで祝うのも良いかも」
「なるほど、それは妙案だ。俺はむしろその方が本領発揮できそうだ」
 本領発揮の本領とは具体的にどういうことですか、と問いたい。
 ザックス、セフィロスの言葉を受けたヴィンセントは、早々にその提案を可決の方向へと持っていった。
「皆が賛成だな。では個々にクラウドを祝うとしよう」
 しかしルーファウスだけはその意見に反対で、催しものだったら皆でやる方が楽しいだろうとか何だとか言ってブツクサやっている。しかしそれをサクッと無視した三人は、我こそが先に、とまずはクラウドの日程などを聞きにいった。
 が、しかし。

 

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