∈「S−CLUB」∋
⇒何かあなたに


それこそが、セフィロスにとっての「離れられないワケ」なのである。
 しかしそれは、やはり誰にも秘密…セフィロスだけの秘密なのだ。
「クラウド」
 一人で興奮しているクラウドに、セフィロスはふいと話を振る。
「何っ!?」
 興奮しているクラウドは血相を変えてそう振り返る。はっきり言って鬼の形相だ。
 セフィロスはその顔を何でもないように見据えると、
「実は俺はこの店に入ってもう7年になる。明後日が丁度7年目だ。その区切りに俺はこの店を辞めるのも手だと思っていたが、お前がそんなに言うなら考えよう。ただ、折角の7年目だ。お前もそこまで言うなら、俺に何かプレゼントでもしてやろうと思わないか?」
「プレゼント??…良いけど、何が欲しいの?」
 そんなに長いこと居たんだ、と心の中で思いつつもそれは口に出さず、クラウドはそうセフィロスに聞く。
 するとセフィロスは、突然クラウドの肩を掴んで、そして……。
「うわっ!!」
 ―――――――押し倒した。
「え、え、セフィロス…な、なな何っ…??」
 大体30センチの至近距離にセフィロスの顔。
 その顔は至って真面目で、さすがに格好良い。男惚れする。客がセフィロスに黄色い声を上げるのも何だか頷けてしまう気がするほどだ。
 そんな真顔のセフィロスが、クラウドに言った。
「お前を…貰おうか」
「え―――――…」
 ドキリ、そう心臓が鳴る。
 今何と言いました!?…そうツッコミを入れる余裕も無い。
 セフィロスの顔がグン、と近寄り、形の綺麗なその唇がすっとクラウドに寄せられる。気づいた時にはもう既に唇を奪われていて、更に何たることか舌まで入れられていた。
 何と言う早業!そう感嘆するヒマもなく「ん〜っ!」とクラウドがもがいていると、その隙に服が捲し上げられて、その肌にずいずいとセフィロスの指が進入してくる。
「んん〜っ!!!」
 何でこんなことするんだよ、と言いたかったが、そんなことを言ってもきっとセフィロスは「プレゼントだから」と言うに決まっている。
 セフィロスの事は好きだけど、こんなことをしても良いのかどうか…クラウドが混乱に混乱を重ねていると、ふっとセフィロスの手の動きが止まった。
「??」
 あれ、そう思ってクラウドがセフィロスを見ると―――――。

 

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