∈「S−CLUB」∋
⇒何処かでずっと待ってるから


「え…な、何コレ…」
 絶対妙な状況であるにも関わらず受信が完了したので、クラウドはそのメールを開いてみた。すると、どうだ。そこには妖しげな文章があるではないか…!!
 あんまりにもクラウドが蒼褪めているので、セフィロスはちょっと心配になってその画面を覗きこんだものである。
 と。
「"いつも見てるよ"―――……???」
 ゾゾゾゾゾ…
 一気にクラウドの背筋が寒くなる。セフィロスの背筋も少なからず寒くなった。
 何だこれは?一体何が起こっているというのだ!?
 クラウドよりか幾分冷静なセフィロスは、貸してみろ、と携帯を取り上げると、そのメールの送信元を調べようと指を動かした。
 が、しかし。
 此処にも妙なことが起こっていたのだ。
 だって何しろメールは、送信できるはずもないし受信できるはずもないのだ。だから勿論「受信」も「送信」の欄も、何も書かれるはずがない。
 そう――――――――そこには、何も書かれていなかった……。
「何…だ、これは…ありえないぞ、クラウド」
「そ、そうだよね。あ、ありえないよね…。で、ででででも実際にメール来たよね。一体どうなっちゃってるんだろう、俺の携帯…」
 ――――――――ザ・魔の携帯電話……。
 これは、二人だけでなくS-CLUBを震撼させることとなった。
 
 
 
 噂を聞きつけて集まったホスト軍団+オーナーは、一体の携帯電話を囲んで腕組などをして唸っていた。
「問い合わせてみたらどうなんだ、電話会社に?」
 そう冷静に言ったのはオーナー・ルーファウスである。
 しかしセフィロスはその言葉に、首を横に振る。
「問い合わせも何も。そんなことはありませんで終わるのが関の山だろう」
 確かにその通りである。しかも先ほど、一応と思って設定を確認したところ、やはりアドレスの設定は未設定になっていた。だからやはりこれは珍妙な出来事である。
「でもさ、そのメールの内容も何か変じゃねえ?」
 そう言い出したのはザックスである。
「"いつも見てるよ"だろ?それってさ、つまり……」
「いわゆる、ストーカー、だな」
 ヴィンセントが続きの言葉を放って頷く。確かに二人の指摘の通り、その文面からしてそれは悪名高きストーカーに違いない。そう考えるとその内容もゾゾゾモノなのだが、しかし大元として受信されるはずのないものが送られてくるほうがおかしい。っていうか、恐い。
 

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