∈「S−CLUB」∋
⇒何でも言ってくださいね
神羅ホストクラブ、通称「S-CLUB」のオーナーもとい社長はルーファウスである。
で、その社長の秘書役はツォンである。
しかしどうだろう…この秘書というのはどういったものなのか?
大体ルーファウスはいつもそれほど忙しそうに見えないのにどうして秘書なんていうものが必要なんだろう。
それはある日クラウドが持った疑問だった。
ある日、ツォンとばったり出くわしたクラウドは、そんな疑問があったものだからそのついでといわんばかりにちょっとこんな事を聞いた。
「ねえ、ツォンさん。社長ってそんなに忙しいの?」
唐突にそんなことを聞かれたものだからツォンは少し面食らったらしい。顔が固まっている。しかし、まさか聞いちゃいけないことだったのかな、なんてクラウドが内心焦った頃、ツォンはにっこりと笑ってこう答えた。
「ええ…まあ。忙しいというか忙しくないというか何というか…」
「はあ…」
何だそりゃ、訳が分からない。
しかしちんぷんかんぷんなクラウドにそれ以上の説明をすることなく、ツォンは「そういう事なんです」なんて勝手に納得している。
だからクラウドはそれ以上を聞く事無く、まあ良いか、と適当に納得らしいものをしてみせた。とはいえ心中はちっとも晴れていない。
だから今度はルーファウスじゃなくて、ツォンに対しての質問をしてみることにした。
「あのさ、ツォンさんっていつも何してるの?確か秘書なんだよね?」
「ああ…まあ」
ツォンは面食らったようにそう答えると、何だか少し困ったような顔を見せる。…どうやらそれもあまり聞かれたくない内容らしい。
しかし答えにくいものほど人間気になるものである。だからクラウドは何だか更にルーファウスやツォンについての事が気になってきて、じゃあ最後にと意を決してこんなことを聞いた。
「じゃあ…ツォンさんは何でS-CLUBに入ったの?」
「え?」
それはクラウドの純粋な疑問だったのだが、ツォンにとっては首を傾げるような質問だった。
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