タークスを選んだのは、死と隣り合わせの仕事だったから。
きっといつでも死ねると思ってた。
運良くいい任務にあたれば、何を考える暇もないほど意識が遠退いて、死ねると思ってたんだ。おれはきっと、死にたかった。生きていたくなかったんだ。ずっと昔から。
だけど…。
生きてる。
死ねない。
「任務、気を付けてな」
「ああ」
いつのまにか関係をもつようになったルーファウスという副社長は、俺の意に反して、俺と一緒にいるようになった。
皮肉なことだけど、この人との始まりも元はと言えば死にたいという一心からだったんだ。こんな人を犯したら、きっと神羅は俺を殺すだろう。任務で死ねないなら他の手段を使ってやる。そえ思ってた。なのに。
「私はおまえと出会えてよかった」
副社長は笑ってそう言う。
誰にも見せたことないような顔をして、俺に向かってそう言うんだ。
「俺のこと好き?」
「ああ」
照れてそう言う副社長、嫌いじゃないよ。
だけど、ほんとうは俺は、死にたいと願ってる。
生きる意味を問われたら、なんと答える?
そんなことを考えるのも馬鹿馬鹿しいと思うか?
そうかもな、そうかもしれない。だけど俺は意味を考える。理由を考える。誰も俺を心から必要としないこの世に、その意味を問い掛ける。
「なあ、もしもさ、おれが死んだらどうする?」
俺は、俺のことが好きだと言う副社長に聞いてみる。
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