∈「LOVEx2 TIME」∋
⇒本当に、好きだよ


「…ザックスと仲良いと、目立っちゃうんだよ」
「―――は?」
 突然の告白に、ザックスは目を丸くする。
 何だそりゃ?じゃあ目立ちたくないから避けてるとでも言いたいのか?…そんな塩梅である。
 そんなザックスの頭の中の謎は、全くもってそのまんま肯定された。どうやらクラウドは目立ちたくないらしい。
「ザックスって勉強できないわけじゃないのに留年してるじゃん。じゃあ何で留年してるんだって専ら噂なの知ってる?ただでさえザックスって有名なのに…そこに俺がいたらいかにもじゃん。俺、そんなの恥ずかしいから嫌だよ」
「何だよ。クラウドの為に留年したに決まってるだろ?」
「だーかーらっ!俺は知ってるよ!だけど周りにそう言われるのが嫌なの!」
「何で?」
「恥ずかしいからだよっ」
 だからなるべく一緒にいたくないだとか、ザックスにとっては心痛のするような言葉を放つクラウド。まあ確かに、ラブラブだよな〜だとか何だとか言われるのは目に見えている。というか、ぶっちゃけクラウドはそういう目に何度も遭っている。
 そんな訳だから、それがどうしても恥ずかしくて嫌だったクラウドは、ザックスが留年を始めた年から態度が冷たくなっていたのだった。
 最初の年は、ザックスも普通に3年だったのだから態度の変化が無いのも当然である。
「なるほどなあ、そういう訳か」
 やっと理解したザックスは、その事実はちょっぴり悲しいとしても基本的には別に嫌われてはいないと分かって、何だかホッとしてしまった。
「じゃ…今は良いって事だよな?誰もいないし、さ」
 そう言って笑ったザックスは、二度目のキスをお見舞いする。鉄拳15連発はどうやらもう発動しないらしく、それはとってもスムーズなキスだった。
 嗚呼、これぞ夢にまで見たラブラブハイスクールライフ――――――!!
 …と思ったが、そこでまたしても鉄拳。
 

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