∈「LOVEx2 TIME」∋
⇒本当に、好きだよ


「なあ、クラウド。俺達、一応付き合ってるんだしさ、たまにはもっとゆっくり話そうぜ」
「え?一体何話すの?」
「何って…そりゃまあ色々あるだろ?何かこう…今度どっか行こう!とか、お互いの気持ちの確認とかさ!」
「別に俺どこも行きたくないし、気持ちの確認とかしたくないんだけど」
「あーそう、ふーん、あー……」
 ―――――――…死ぬほど悲しい。
 何故こうもクラウドはクールなのだろうか。確か出逢った時にはもっとニコニコしていたはずなのに、ここのところさっぱりそんな姿を見かけない。前は不意打ちキスにも恥ずかしそうにしていたのに、何故に今は鉄拳15連発なのかが分からんところだ。
 ザックスはそんなクラウドに悲しくなってしまい、ついついこう聞く。
「クラウド…本当に俺のこと好きか?」
「別に嫌いじゃないけど」
「いやさ、嫌いじゃないっつーか、好きかどうかを聞きたいんだけど」
「だから言ってるじゃん、嫌いじゃないって」
 クラウドは「好き」という言葉を口にはしなかった。本当に聞きたいのはその言葉なんだけどなあと思いながらも、ザックスは仕方なく納得する。しかしその裏では、もしかしてクラウドは自分の事が嫌いなんじゃなかろうかという気持ちも過ぎっていた。
 だから、ちょっと試しにキスなんかをしかけてみる。そりゃ当然鉄拳15連発覚悟で。
「くらえっ」
「あ!ちょっと!何す…!」
 クラウド、鉄拳15連発・発動。
「イダダダダ〜!!」
「イキナリそんな事すんなよっ」
 しかしザックスは怖気づかなかった。鉄拳15連発を喰らっても尚食い下がり、最終的には机の一つにクラウドを押し倒した。見よ、やれば出来るのだ、このくらい!もうこの際どんな攻撃が来ても受け止めるぜ!そんな勢いでクラウドを捻じ伏せたザックスだったが、何故なんだかクラウドからの攻撃はピタリと止まってしまった。武装警備なみに既に腕でガードしていたのが何だか微妙に虚しい。
「…??…クラウド、攻撃しないのかよ?」
 しない方が良いに決まってるのに、ついついそんな事を聞いてしまう。するとクラウドは、何やらモジモジした様子でコクンと頷いた。何だかクラウドが妙にシオラシイ。
「クラウド??」
 鉄拳15連発のクラウドに慣れきっていたザックスは、はてこれはどうしたものかと首を傾げる。頭の中ではラブラブハイスクールライフを描いていたけれど現実はやけにかけ離れていたもんだから、ハッキリ言ってこの状況にどうして良いか分からないのだ。
 と。

 

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