∈「LOVEx2 TIME」∋
⇒好きで好きで…


「何っ!?」
 ブルルル、そう響いた音にクラウドはくわっと目を剥いた。
 あれはもしや携帯の音――――!?
 そう思った瞬間マッハの勢いで携帯に飛びついたクラウドは既にスライディングの勢いで携帯をひったくりそれを開く。ディスプレイも見ずに「もしもしっ!?」と出てみると、その向こうからは…
『寂しい夜に独りなんてもう嫌…そんな貴方にミッドガルラブコールがお届けするダイヤルサービスです。ちょっとモジモジしてしまっているそこの貴方、今夜はこのダイヤルで―――』
「……」
 ―――――――ふざけんなあああ!!!!!!
 プチッ!
 クラウドは壊れんばかりの勢いで携帯を切った。その顔、鬼の如く。
 そりゃあ確かに寂しいしモジモジもしちゃってるけどそこまで落ちぶれちゃいないぜと言いたい。多少抱き枕を抱きしめてみたりあまつさえキスなんかもと思い本当にチュッとしてみちゃったけれど、なんのなんのそこまでではあるまい!と叫びたい。
 そう憤るクラウドの元に、またしてもブルルル、という携帯の音が響いた。そんなだったからクラウドは、出なければ良いのにわざわざそれに出てこれでもかというくらいに叫んだ。
「こちとら間に合ってます――っ!!!!」
 …が。
『…何言ってるんだ、お前?』
「え…!?」
 何とびっくり、電話の向こうの相手はミッドガルラブコールのダイヤルサービスではなく正真正銘のセフィロスだった。
 それを知って途端に焦ったクラウドだったが、上がりきったテンションは下げることなどできない。という訳で、久々のセフィロス相手に何だか妙にハッスルして訳の分からん事を言ってしまう。声なんか裏返っている。
「深刻なんだよ、セフィロス!さ、三ヶ月も会ってなかったって知ってた!?俺もうビックリだよ。指が三本も折れるんだよ、三本!一年の四分の一だよ。季節一個分だよ。間に合ってるけど間に合ってないけど間に合わせようとしたらやっぱり間に合わない事に気付いたんだ!どうしたら良いんだよ俺は!?」
『クラウド…頭は大丈夫か?』
「無理に決まってるだろ!血管切れそうだよ!」
『そりゃ深刻だな…』
「だから言ってるだろ、深刻なんだって!間に合ってないんだから!」
 もう何が何だか分からないながらも一応続いたその会話は、テンションがてんで下がらないクラウドのためにその後も暫く続いた。しかしさすがはセフィロス、それを何とか宥めると、少し嬉しいお知らせをクラウドに届ける。
『お前が寂がってると思ってプレゼントを用意したんだ。じきに届くはずだ』
「何!プレゼント!?セフィロス三号!?」
『三号?何だそりゃ?…まあ良いか。とにかくじき届くから楽しみにしておけよ』
「まがい物は嫌だよ!ちゃんと口とかついてないとキスもできやしないんだから!」
 一体どこが重要なのかさっぱり分からない。
 とにかくクラウドは、セフィロス三号(だと思い込んでいる)が届くのを待つことにしたが、そのセフィロス三号はどうやら直ぐに届いてしまった。しかも電話をしている最中に届いたのである。正にアンビリーバボー。
 

→next


LOVEx2 TIMEトップ
メニューに戻る
INDEXに戻る