∈「LOVEx2 TIME」∋
⇒もっと酷くしていいから
くどいようだが外見には似ても似つかないほどシャイなルードは、薔薇色の生活とか情熱的とかいうのに憧れてはいたが、それはあくまでプラトニックに近いものを想定してのものだった。まあ例を挙げれば、おはようと行ってきますとお帰りとおやすみのキスは絶対に欠かさないとか、ご飯粒がついていたら「仕方ないやつだな、こいつう」だとか言って舌でぺろりと取ったりするとか、初めて出会った記念日と初めてキスした記念日と初めて手を繋いだ記念日と初めてデートした記念日には絶対にプレゼントをするとか、まあそういう事である。
がしかし、ルーファウスの方は全くそんなことは気にしていないようで、挨拶のキスもしないしご飯粒がついていてもガン無視だし初めてキスしたどころか初めて出会った日すら覚えていないときていた。そりゃルードもガックシである。せめて初めて出会った日くらい覚えとけよとツッコみたい。
しかしだからといってルーファウスが情熱的ではないということは全くなかった。むしろルーファウスは酷く情熱的で、それこそ薔薇色の生活という言葉を恥ずかしげもなく口にしているくらいなのである。
そんなルーファウスが情熱的である所以は…そう、夜の営みにあったのだ。
仕事から帰ってくるなり抱きついてくるルーファウスは、ルードにとってこの上なく幸せをもたらすものである。
「ルード。夕飯にするか、シャワーにするか?」
お決まりパターンの文句を口にしたルーファウスは、因みに夕飯はチョコボのムニエルでシャワーは低温だ、などとワケのわからん事を言うと、続けざまにこんなことを言う。
「それとも…ふふ、私か?」
「え…」
「そうかそうか!私か!そうだな、私だな!」
「え、あ、ちょ…まだ何も言ってな…」
「さあルード!今日こそ情熱的な夜にするぞ!」
…とまあ、こんな展開になるのである。
でもってルードはサクッと寝室に拉致され、仕事から帰って早3分で服を脱がされる。4分後にはベットに押し倒され、5分後には裸でぴったりくっついて、6分後には挿入準備、7分後にはズバッと…まあこの先は言うまい。
ともかくそんな具合で息つく暇もないほど急展開で薔薇色の営みをしなくてはならないルードは、ルーファウスの情熱に全くもってついていけていなかった。
そもそも、ルードは外見に似合わずシャイなのである。頭がピカピカしていてもシャイなのである。であるからして、こういう薔薇色の営みはそれこそシャイな展開にしなければならないというのに、ルーファウスときたらあまりにもオープンなのだ。
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