∈「LOVEx2 TIME」∋
⇒このままここで


 
「×××や○○○や△△に決まっているだろう!!!?」
 
 ザ・放送禁止用語。
 それが響き渡った後の社内は、実にシーンとしていた。そして当然、警備室もシーンとしている。
「…ヴィ、ヴィンセント」
 顎が外れんばかりの勢いで蒼褪めているクラウドがようやくその一言を口にした時、ヴィンセントはやっと正気に戻った。…が、時既に遅し。何せ放送禁止用語を正に放送で流してしまったんだからもう取り返しはつかない。
 その上、クラウドは今更ながらこんな事を言った。
「さっきの放送の相手…社長だよ…」
「―――――なに?」
 残念無念、嗚呼、悲しや!
 
 
 
 とっても危険な放送が響き渡ったその翌日、とっても悲しい事にヴィンセントとクラウドは配属が変更になってしまった。まあ事が事だっただけに仕方ないといえば仕方ないのだろうが、ともかくクビにならないだけマシである。
 そんな訳で、ヴィンセントは新しく総務部調査課とかいう如何わしい部署に異動になった。此処は警備のスペシャルバージョンみたいなものだったが、命の危険が隣り合わせという噂の部署である。
 そしてクラウドの方は、ゴミ捨て役から清掃員とかいう派手な格下げになった。何だかヴィンセントよりもやたらと格下げになっているような気がするのだが、本人はすっかり意気消沈して「仕方ないよ」とか何とか言っている。本当に職員の域なのかどうかが疑問だ。
 しかしどうだ、此処に一つの奇跡があるではないか!
 清掃員は会社の全部を清掃するのだから、当然あの総務調査課とかいう所も掃除するわけだ。しかも、やっぱり神羅電動電気株式会社とかいう会社はデザインにやたらと凝っていたので、その総務部調査課の制服もちょっと特殊だったのである。
 制服姿、それはクラウドの密やかな楽しみ。
「ヴィンセント…その制服姿、格好良いな」
「そう言うと思っていた。で、清掃員室はどこだ?」
「ええっと…」
 ―――――二人の野望は果てしなく続くのであった…。

END

 


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